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中古マンションのリノベーションは高い?費用相場と予算計画の立て方を解説

不動産コラム

有本 祐樹

筆者 有本 祐樹

中古マンションを購入して、自分好みにリノベーションしたいと考えていても、費用相場がよく分からず不安に感じていませんか。
総額はいくらくらい見ておくべきか、㎡単価の目安や、どこまで工事範囲を広げると金額が大きく変わるのかは、事前に知っておきたい大切なポイントです。
また、中古マンション購入費とリノベーション費用、さらに諸経費を合わせた時の総予算や、新築購入と比べてどの程度の差があるのかも気になるところです。
そこでこの記事では、中古マンションのリノベーション費用相場を分かりやすく整理し、内訳や資金計画の考え方まで具体的に解説していきます。
これからの住まい選びや資金計画を検討する際の参考にしてみてください。

中古マンションリノベ費用相場と㎡単価の基本

中古マンションのフルリノベーションでは、専有部分を一新する場合の工事費はおおむね1㎡あたり15万~20万円前後が目安とされています。
そのため、例えば60㎡なら約900万~1,200万円、70㎡なら約1,050万~1,400万円程度の幅で検討されることが多いです。
ただし、水まわりの位置を大きく動かしたり、設備グレードを上げたりすると、同じ面積でも㎡単価が上振れしやすくなります。
逆に間取り変更を最小限にして表層中心の工事とすれば、㎡単価は10万~15万円程度まで抑えられるケースもあります。

専有面積ごとの概算を見ると、一般的なフルリノベーションでは50㎡で約750万~1,000万円、60㎡で約900万~1,200万円、70㎡で約1,050万~1,400万円が一つの目安です。
一方で、同じ70㎡でも水まわりや間取りをほとんど変えず、内装の張り替えや設備の一部交換にとどめる部分リノベーションの場合、総額が数百万円台からに収まる事例も多くなります。
このように、面積だけでなく「どこまで壊して、どこまで新しくするか」という工事範囲が、総額と㎡単価の両方に大きく影響します。
費用感をつかむ際には、面積と工事レベルの組み合わせで考えることが重要です。

中古マンションの購入とフルリノベーションを組み合わせた場合、購入価格と工事費、諸経費を合計した総予算は、調査データでは平均で2,800万円前後という結果も報告されています。
一方、新築分譲マンションの平均価格は、近年の資材高騰などの影響で大都市圏では7,000万円台から8,000万円台に達しており、中古+リノベとの価格差が大きくなっています。
そのため、同程度の総予算で比較すると、新築よりも中古+リノベの方が広さや内装の自由度を確保しやすい傾向があります。
もっとも、具体的な差額はエリアや築年数、物件条件により変わるため、購入を検討する地域の中古価格とリノベ費用、新築価格をそれぞれ確認しながら検討することが大切です。

工事パターン ㎡単価の目安 50~70㎡の概算総額
フルリノベーション 約15万~20万円/㎡ 約750万~1,400万円
表層中心リノベ 約10万~15万円/㎡ 約500万~1,000万円
部分リノベーション 範囲により数十万~ 水まわり中心で数百万円

費用相場を左右するポイントと注意すべき制約

中古マンションのリノベーション費用は、築年数や構造、配管の更新状況などによって大きく変わります。
特に築年数が進んだ物件では、表面の内装だけでなく、見えない部分の補修や交換が必要になりやすく、結果として工事費がかさみやすいです。
また、設備グレードをどの程度まで高めるかによっても、同じ広さでも総額が大きく異なります。
このため、費用相場を考える際は、「築年数」「構造」「配管や設備の状態」をまず整理しておくことが重要です。

さらに、マンションには管理規約があり、工事の時間帯や工事可能な範囲、変更できない箇所などが細かく定められています。
例えば、共用部分に当たる窓サッシや玄関扉は変更が認められていないことが多く、希望していてもリノベーションの対象にできない場合があります。
また、床の遮音性能基準が決められていることも多く、防音性能を満たす材料や工法を選ばなければならず、その分材料費や施工費が高くなることがあります。
このように、管理規約や共用部分に関する制約が、工事内容だけでなく費用のかかり方にも影響する点を理解しておくことが大切です。

中古マンションの購入前には、劣化状況や設備の耐用年数だけでなく、管理状況や長期修繕計画の内容も確認しておくと安心です。
共用部分の修繕が適切に行われているマンションは、配管や躯体の状態が比較的良好であることが多く、過度な追加工事を避けられる可能性があります。
一方で、修繕積立金が不足していたり、長期修繕計画が古いままのマンションでは、将来的に大規模修繕が必要となり、家計への負担が増える場合もあります。
そのため、購入前の段階で管理組合の資料を確認し、将来の修繕方針まで把握したうえで、リノベーション費用の余力を見込んでおくことが望ましいです。

確認すべき項目 費用への影響 事前チェックの目的
築年数・構造 下地補修や配管交換の増加 追加工事リスクの把握
配管更新の有無 給排水工事費の増減 水まわり工事範囲の判断
管理規約・修繕計画 工事制約と将来負担 資金計画と生活の安定

中古マンションリノベ費用の内訳と賢い予算配分

中古マンションのリノベーション費用は、解体工事費、設備工事費、内装仕上げ費、設計・デザイン料など、いくつかの項目に分かれて発生します。
一般的には、工事全体のうち設備工事と内装仕上げでおよそ半分以上を占めることが多く、解体工事や仮設工事、現場管理費などの見えにくい費用も一定の割合を占めます。
また、設計・デザイン料は依頼の範囲が広いほど増える傾向にあり、打合せ回数や図面作成のボリュームによっても変動します。
このような内訳を理解しておくことで、見積書を比較しやすくなり、不要なコストを抑えやすくなります。

次に、キッチンや浴室などの水まわりは、配管工事や設備機器の本体価格がかかるため、リノベーションの中でも特に費用が大きくなりやすい部分です。
一方で、床や壁紙の仕上げは、選ぶ素材や仕上げ方法によって単価が変わり、グレードを調整することで総額をコントロールしやすい部分といえます。
また、収納については造作家具にすると費用は上がりますが、使い勝手の向上や片付けやすさにつながるため、生活スタイルに合わせて優先度を検討することが大切です。
どこに予算を厚く配分し、どこで抑えるかを決めることで、限られた予算の中でも満足度の高い住まいづくりがしやすくなります。

さらに、中古マンションを購入してリノベーションを行う場合は、工事費以外の諸経費も考慮する必要があります。
代表的なものとしては、不動産の所有権移転登記や抵当権設定登記にかかる司法書士報酬や登録免許税、売買に伴う税金、住宅ローンやリフォームローンに関する手数料などがあります。
また、リノベーション工事に付随して、火災保険や地震保険への加入費用、引越し費用、一時的な仮住まいが必要な場合の家賃なども発生します。
これらの諸経費は工事費とは別にまとまった金額になるため、早い段階で概算を把握し、全体予算の中で余裕を持って見込んでおくことが重要です。

費用区分 主な内容 予算配分の考え方
工事費本体 解体・設備・内装 暮らしの土台として優先
設計・デザイン料 プラン作成・監理 希望のこだわり度合いで調整
諸経費 登記・税金・手数料 早めに概算把握し予備費確保

リノベ費用相場を踏まえた資金計画と補助制度

中古マンションのリノベーションでは、まず「購入費+リノベ費用+諸経費」を合計した全体予算を先に決めておくことが大切です。
そのうえで、自己資金はいくらまで出せるのか、借入は返済比率から逆算していくらまでに抑えるのかを整理しておきます。
また、工事中の追加変更や予期せぬ補修費に備え、総額の約1〜2割を予備費として確保しておくと、予算オーバーを防ぎやすくなります。
このように全体の枠を決めたうえで、優先したい部分に配分していく考え方が重要です。

具体的な資金計画では、最初に無理のない毎月返済額を決め、そこから借入可能額と物件価格、リノベ費用の配分を検討します。
その際、管理費や修繕積立金、固定資産税などのランニングコストも含めて、家計全体の支出バランスを確認しておくことが重要です。
また、工事費の見積もりは複数のプランを比較し、仕様のグレードや工事範囲を調整しながら、優先度の低い項目から削る形で予算を整えていきます。
こうした手順を踏むことで、完成後に家計を圧迫しない、現実的な資金計画につながります。

中古マンションのリノベーションでは、住宅ローンとリフォームローンのどちらを使うか、もしくはリノベーション一体型ローンを利用するかを検討する必要があります。
一般に住宅ローンは返済期間が長く金利が低めで、物件購入費に加えて一定のリノベ費用まで一体で借りられる商品もあります。
一方、リフォームローンは無担保型の場合、審査が比較的早い反面、返済期間が短く金利も高めになる傾向があります。
購入と工事をまとめて検討する場合は、早めに金融機関や専門家に相談し、総返済額の違いまで比較しておくと安心です。

資金計画の項目 確認すべき内容 注意したいポイント
初期費用総額 購入費・工事費・諸経費 予備費1〜2割確保
毎月返済額 返済比率と家計負担 管理費等も含め試算
ローンの種類 金利・期間・担保条件 総返済額と柔軟性

中古マンションのリノベーションで利用しやすい制度として、一定の要件を満たした工事に適用される所得税の控除や、登録免許税・不動産取得税の軽減措置などがあります。
また、バリアフリー化や省エネ改修など、工事内容によっては国や自治体の補助金・ポイント制度が設けられている場合があります。
ただし、これらの制度は対象となる工事内容や工期、申請期限が細かく定められており、年度ごとに内容が見直されることが多いです。
そのため、国土交通省や国税庁などの公的機関の情報に加え、居住地の自治体の公式サイトをこまめに確認し、適用条件や申請手続を事前に整理しておくことが重要です。

まとめ

中古マンションのリノベーションは、費用相場や㎡単価の目安を知ることで、無理のない計画が立てやすくなります。
築年数や構造、配管や設備グレード、管理規約などを丁寧に確認すれば、想定外の追加費用も抑えやすくなります。
また、工事費だけでなく、登記費用や税金、ローン関連費用、利用できる減税や補助制度まで含めて検討することが大切です。
高槻市にある当社では、中古マンション探しからリノベ費用の見積もり、資金計画のご相談まで一括でサポートしています。
具体的な予算感や事例を知りたい方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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